【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【7】

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楽しく英語を勉強する方法を探していますか?

この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。

村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう

【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第7回目の今日は、前回の続き「カラスと呼ばれる少年」から。

前回の第6回目はこちら⬇︎
sunset【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【6】

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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【7】

Crow loves the study and all the little objects scattered around there.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

カラスと呼ばれる少年はその場所が気に入っている。そこにある細々したものが彼は大好きなのだ。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8)

(発音:クロウ ラヴズ ザ スタディ アンド オール ザ リトゥ オブジェクツ スキャタードゥ アラウンド デア )

(直訳:カラスはその書斎とそこに散乱している小さなものすべてが大好きなのだ。)

☞ love:大好きである、好む

☞ study:書斎

☞ little:小さな

☞ object:もの、物体

☞ scatter:まき散らす

☞ around there:その辺に、あのあたりに

 

Now he’s toying with a bee-shaped glass paperweight.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

今は蜂のかたちをしたガラスの文鎮を手の中でもてあそんでいる。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8)

(発音:ナウ ヒーズ トイイング ウィズ ア ビーシェイプドゥ グラス ペイパーウェイト)

(直訳:今彼は蜂の形をしたガラスの文鎮をもてあそんでいる。)

☞ now:今

☞ toy with 〜:〜をもてあそぶ、いいかげんに扱う

☞ bee:ミツバチ

☞ 〜 shaped:〜の形をした

☞ glass:ガラス、グラス

☞ paperweight:文鎮、紙押さえ

 

If my father was at home, you can bet Crow would never go anywhere near it.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

もちろん父が家にいるときには近寄りもしないけど。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8)

(発音:イフ マイ ファザー ワズ アット ホーム ユーキャン ベット クロウ ウドゥ ネヴァー ゴー エニウェア ニア イット)

(直訳:もし父が家にいたなら、間違いなくカラスはその近くへは決して行かないだろう)

☞ if:もしも〜ならば

☞ was:be の過去形、〜だった

☞ at home:在宅して

☞ bet:賭ける、断言する

☞ you can bet:間違いなく

☞ would:〜であろう

☞ never:決して〜ない

☞ go:行く、向かう

☞ anywhere:どこにでも

☞ near:近く

 

“But I have to get out of here,” I tell him.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

僕は言う。「でもなにがあっても、僕はここから出て行かなくちゃならないんだ。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8)

(発音:バット アイ ハフトゥ ゲット アウト オブ ヒア / アイ テル ヒム)

(直訳:「でも僕はここから出なければならない」僕は彼に言う)

☞ but:しかし

☞ have to:しなければならない

☞ get out of 〜:〜から出る、逃れる

☞ here:ここ

☞ tell:告げる、言う

☞ him:彼に

 

“No two ways around it.”

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

それは動かしようのないことだよ」

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8)

(発音:ノー トゥー ウェイズ アラウンド イット)

(直訳:「他の道はない」)

☞ no:ない

☞ two:2つの

☞ way:道、方法

☞ around:周囲に

 

“Yeah, I guess you’re right.”

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

「そうかもしれない」とカラスと呼ばれる少年は同意する。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8)

(発音:イェー アイ アイ ゲス ユア ライトゥ)

(直訳:「ああ、君が正しいと思うよ」)

☞ yeah:ああ、そうだね

☞ guess:思う、推測する

☞ right:正しい

 

He places the paperweight back on the table and links his hands behind his head.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

文鎮をテーブルの上に置き、頭の後ろで手を組む。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p8,9)

(発音:ヒー プレイスィーズ ザ ペイパーウェイト バック オン ザ テーブル アンド リンクス ヒズ ハンズ ビハインド ヒズ ヘッド)

(直訳:彼は文鎮をテーブルの上に戻し、頭の後ろで手を組む)

☞ place:置く、配置する

☞ back:戻す

☞ on:〜の上に

☞ table:テーブル

☞ link:つなぐ

☞ his:彼の

☞ hand:手

☞ behind:後ろで、隠れて

☞ head:頭

 

“Not that running away’s going to solve everything.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

「しかしそれですべてが解決するわけじゃない。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p9)

(発音:ノット ザット ランニング  アウェイズ ゴーイング トゥ ソルヴ エヴリティング)

(直訳:「逃げることですべてが解決するわけではない)

not that:〜というわけではない

run away:逃げる

be going to:(未来に)〜する

solve:解決する

everything:すべて

 

I don’t want to rain on your parade or anything, but I wouldn’t count on escaping this place if I were you. No matter how far you run.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

またまた君の決意に水を差すようだけど、どれほど遠くまで行ったところで、君がうまくここから逃げだせるかどうか、それはわかったものじゃないぜ。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p9)

(発音:アイ ドントゥ ウォントゥ レイン オン ユア パレード オア エニティング バット アイ ウドゥントゥ カウント オン エスケイピング ディス プレイス イフ アイ ワー ユー/ ノー マター ハウ ファー ユー ラン)

(直訳:水を差したりしたくはないけど、もし僕が君の立場ならこの場所から逃げることを当てになんてしない。たとえどんなに遠くに君が逃げたとしても)

☞ don’t:do not の短縮、〜しない

☞ want to 〜:〜したい

☞ rain:雨を降らす

☞ parade:パレード

☞ rain on someone’s parade:晴れ舞台を台無しにする、水を差す

☞ or anything:〜とか何か

☞ wouldn’t:would not の短縮、〜しない

☞ count on:頼る、当てにする

☞ escape:逃げる、脱出する

☞ place:場所

☞ If I were you:私があなたの立場だったら

☞ no matter how:たとえどんなに〜でも

☞ far:遠くに

☞ run:逃げる、走る

 

以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【7】はここまで。

マーカーの英語表現は、覚えておくと便利な言い回しです。

今回使われている love は、「愛している」という意味でお馴染みですね。

I love you♡ (君を愛してる)

のように人に対する恋愛感情を表すときにも使われますが、

I love chocolate♡ (チョコレート大好き)

のように、人以外にもよく使います。

ひとつずつ知っている単語を増やしていくと、本を読むのが楽しくなりますよ♪

お話は次回の【村上春樹英語版を読む8】に続きます。⬇︎

今日学習したパートはこちら⬇︎

訳なしで読んでみましょう。

Crow loves the study and all the little objects scattered around there. Now he’s toying with a bee-shaped glass paperweight. if my father was at home, you can bet Crow would never go anywhere near it.

“But I have to get out of here,” I tell him. “No two ways around it.”

“Yeah, I guess you’re right.” He places the paperweight back on the table and links his hands behind his head. “Not that running away’s going to solve everything. I don’t want to rain on your parade or anything, but I wouldn’t count on escaping this place if I were you. No matter how far you run.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p4)

分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪

お話の続き【村上春樹小説英語版を読む8】はこちら⬇︎
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。

英語に翻訳された『Kafka on the Shore』ニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。

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