楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第27回目の今日は、前回の続き、第一章の続きから。
前回の第26回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【26】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【27】
Let’s face it, teachers are basically a bunch of morons.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
教師だって、ほとんどはろくでもない連中だ。それはわかる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:レッツ フェイス イット ティーチャーズ アー ベイスィカリー ア バンチ オブ モランズ)
(直訳:現実を見よう、教師たちは基本的にはまぬけの一団だ)
★ let’s face it:事実を受け入れよう、現実を見よう
★ teacher:先生、教師
★ basically:基本的に、本来は
★ bunch:束、群れ、仲間、一団
★ moron:ばか、まぬけ
But you’ve got to remember this: you’re running away from home.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
でもいいかい、君は家出をするんだ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:バット ユーヴ ゴット トゥ リメンバー ディス/ ユア ランニング アウェイ フロム ホーム)
(直訳:でも君はこれを覚えていなくちゃならない、君は家出するんだ)
★ have got to:…しなければならない、…であるはずだ
★ remember:記憶にとどめる、覚えている
★ run away from home:家出する
You probably won’t have any chance to go to school anymore, so like it or not you’d better absorb whatever you can while you’ve got the chance.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
そうなれば、これから先学校に行く機会といってもたぶんないだろうし、教室で教わることは好きも嫌いもなくひとつ残らず、しっかりと頭の中に吸収しておいたほうがいいぜ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19,20)
(発音:ユー プロバブリー ウォント ハヴ エニー チャンス トゥ ゴー トゥ スクール エニモア ソー ライク イット オア ノット ユードゥ ベター アブソーブ ワットエヴァー ユー キャン ワイル ユーヴ ゴット ザ チャンス)
(直訳:おそらく君が学校に行く機会はもはやなくなるだろう、だから好き嫌いにかかわらず、機会があるうちにできることは何でも吸収したほうが身のためだ)
★ probably:おそらく、たぶん
★ won’t:will not の短縮、しないだろう、しようとしない
★ have:ある、持っている
★ chance:可能性、チャンス、機会
★ go to:…に行く
★ school:学校
★ anymore:もはや…ない
★ like it or not:いやが応でも、好き嫌いにかかわらず
★ had better:…したほうが身のためだ、するが良い
★ absorb:吸収する、取り入れる
★ whatever:…するものは何でも、どんなことでも
★ can:できる
★ while:…する間
★ have got:持っている、しなければならない
Become like a sheet of blotting paper and soak it all in.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
君はただの吸い取り紙になるんだ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:ビカム ライク ア シート オブ ブロッティング ペーパー アンド ソーク イット オール イン)
(直訳:吸い取り紙のシートみたいになってそれすべてを吸い込め)
★ become:…になる
★ like:…みたいに
★ sheet:シーツ、(紙・ガラス・金属などの)シート
★ blotting paper:吸い取り紙
★ soak in:吸い込む
★ all:すべて
Later on you can figure out what to keep and what to unload.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
なにを残してなにを捨てるかは、あとになってきめればいいんだからさ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:レイター オン ユー キャン フィギュア アウト ワット トゥ キープ アンド ワット トゥ アンロード)
(直訳:なにを取っておくべきでなにを捨てるかはあとで答えを出せる)
★ later on:後ほど、あとで
★ figure out:理解する、解決する、答えを出す
★ what to…:…すべきこと
★ keep:取っておく、持っている、守る
★ unload:荷をおろす、取り外す
I did what he said, like I almost always do.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
僕はその忠告に従った (僕はだいたいにおいてカラスと呼ばれる少年の与えてくれる忠告には従うことにしていた)。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:アイ ディドゥ ワット ヒー セド ライク アイ オールモスト オールウェイズ ドゥ)
(直訳:だいたいいつもそうするように、僕は彼が言ったことをした)
★ did:do の過去形、…した
★ what (someone) said:(人)が言ったこと
★ almost always:だいたいいつも、ほとんどの場合
★ do:…する
My brain like a sponge, I focused on every word said in class and let it all sink in, figured out what it meant, and committed everything to memory.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
意識を集中し、脳を海綿のようにし、教室で語られるすべての言葉に耳をすませ、頭にしみこませた。それらを限られた時間の中で理解し、記憶した。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:マイ ブレイン ライク ア スポンジ アイ フォーカスドゥ オン エヴリ ワード セッド イン クラス アンド レット イット オール シンク イン フィギュアドゥ アウト ワット イット メント アンド コミテッドゥ エヴリティング トゥ メモリー)
(僕の脳はスポンジのよう、授業中に言われた言葉すべてに集中し、それらすべてを浸透させ、それが意味することを理解し、すべてを記憶した)
★ brain:脳、頭脳、知的指導者
★ like:…のような
★ sponge:スポンジ、海綿
★ focus on:…に焦点を合わせる、集中する、力を入れる
★ every:あらゆる、すべての、…ごとに
★ word:単語、言葉
★ said:言われた
★ in class:授業中
★ let:…させる
★ sink in:落ち込む、浸透する、身にしみる、十分に理解される
★ what:…こと
★ meant:mean の過去形、意味した、示した
★ commit to memory:記憶する
★ everything:何でもみんな、すべて
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【27】はここまで。
★ マーカーは覚えておくと使える英語表現です。
今回でてきた like it or not (好きでも嫌いでも)のように…it or not の形のフレーズは他にもあります。
・Believe it or not (信じようと信じまいと・信じられないかもしれないが)
ー Believe it or not, it’s a fact. (信じられないかもしれないが、それは事実だよ。)
すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む28】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
Let’s face it, teachers are basically a bunch of morons. But you’ve got to remember this: you’re running away from home. you probably won’t have any chance to go to school anymore, so like it or not you’d better absorb whatever you can while you’ve got the chance. Become like a sheet of blotting paper and soak it all in. Later on you can figure out what to keep and what to unload.
I did what he said, like I almost always do. My brain like a sponge, I focused on every word said in class and let it all sink in, figured out what it meant, and committed everything to memory.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
【村上春樹英語版を読む28】に続きます⬇︎。
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【28】
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。