楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第25回目の今日は、前回の続き、第一章の続きから。
前回の第24回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【24】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【25】
The school I’m going to is a private junior high for kids who are upper-class, or at least rich.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
僕がかよっていたのは、主として上流家庭の、あるいはただ単に金持ちの子どもたちをあつめた私立中学だった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:ザ スクール アイム ゴーイング トゥ イズ ア プライヴェト ジュニア ハイ フォー キッズ フー アー アッパークラス オア アット リースト リッチ)
(直訳:僕が行っている学校は上流階級の、あるいは少なくとも金持ちの子供のための私立中学だ)
★ school:学校
★ be going to:行っている
★ private:私用の、内密の、私立の
★ junior high:中学校
★ kid:子供、若者
★ who:…の人
★ upper-class:上流階級の、上級の
★ at least:少なくとも、せめて
★ rich:金持ちの、裕福な、恵まれて、豊かな
It’s the kind of school where, unless you really blow it, you’re automatically promoted to the high school on the same campus.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
よほどの失敗をしないかぎり、そのまま高等部まで進むことができる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:イッツ ザ カインド オブ スクール ウェア アンレス ユー リアリー ブロウ イット ユア オートマティカリー プロモーテド トゥ ザ ハイ スクール オン ザ セイム キャンパス)
(直訳:それは、本当にヘマして棒に振らない限りは、同じ構内の高校に自動的に進学する類いの学校だ)
★ kind of…:…の類いの
★ where:…する所
★ unless:…でない限り、…なら話は別だが
★ really:本当に、実際に
★ blow:吹きつける、へまして棒に振る、無駄にする
★ automatically:自動的に、機械的に
★ promote:昇進させる、進級させる、促進する、売り込む
★ high school:高等学校
★ same:同じ
★ campus:構内、キャンパス、分校
All the students dress neatly, have nice straight teeth, and are boring as hell.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
みんな歯並びがよく、清潔な服を着て、話が退屈だった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:オール ザ ステューデンツ ドレス ニートリー ハヴ ナイス ストレイト ティース アンド アー ボーリング アズ ヘル)
(直訳:その学生たちはみんなこぎれいに服を着て、歯並びがよく、そしてとてもつまらない)
★ student:学生、生徒
★ dress:服を着る
★ neatly:きちんと、こぎれいに、適切に
★ have:…を持っている
★ nice:気持ちの良い、上品な
★ straight:まっすぐな
★ teeth:tooth の複数形、歯
★ have straight teeth:歯並びが良い
★boing:退屈な、うんざりする、つまらない
★ as hell:非常に、とても、ものすごく
Naturally I have zero friends.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
もちろん僕はクラスでは誰からも好かれなかった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:ナチュラリー アイ ハヴ ゼロ フレンズ)
(直訳:もちろん僕に友達はいない)
★ naturally:自然に、当然、もちろん、生まれつき
★ zero:0
★ friend:友人、味方、支持者、仲間
I’ve built a wall around me, never letting anybody inside and trying not to venture outside myself.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
僕は自分のまわりに高い壁をめぐらせ、誰一人その中に入れず、自分をその外に出さないようにつとめていた。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:アイヴ ビルト ア ウォール アラウンド ミー ネヴァー レッティング エニバディ インサイド アンド トライイング ノット トゥ ヴェンチャー アウトサイド マイセルフ)
(直訳:僕は自分の周りに壁を築いて、決してだれも内部にいれず、そして危険を冒してまで自分自身の外側に進まないようにつとめた。)
★ built:build の過去分詞、建てる、築く
★ wall:壁、塀、城壁、隔
★ around:周囲に、あちこちに
★ never:決して…ない、一度も…ない
★ let:…させる、許す
★ anybody:だれも、だれか
★ inside:内部、内側
★ try not to:…しないようにする
★ venture:危険を冒して進む
★ outside:外側、表面
★ myself:私自身
★ outside myself:自分自身の外に
Who could like somebody like that?
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
そんな人間が誰かに好かれるわけがない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p19)
(発音:フー クドゥ ライク サンバディ ライク ザット)
(直訳:だれがそんな人を好むことができるだろうか)
★ who:だれ
★ could:…できるだろう
★ like:好む、好きである
★ somebody:ある人、誰か
★ like:…のような
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【25】はここまで。
★ マーカーは覚えておくと使える英語表現です。
今回でてきた as hell は「ものすごく」という意味です。
「地獄のように」(as =…のように, hell =地獄)と直訳できるのが面白いですね。
cool as hell (ものすごく格好いい)
crazy as hell (本当にどうかしてる)
hot as hell (地獄のように暑い)
などいろんな表現に使えます。
すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む26】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
The school I’m going to is a private junior high for kids who are upper-class, or at least rich. It’s the kind of school where, unless you really blow it, you’re automatically promoted to the high school on the same campus. All the student dress neatly, have nice straight teeth, and are boring as hell. Naturally I have zero friends. I’ve built a wall around me, never letting anybody inside and trying not to venture outside myself. Who could like somebody like that?
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
【村上春樹英語版を読む26】に続きます。⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【26】
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。