楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第18回目の今日は、前回の続き、第一章の途中から。
前回の第17回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【17】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【18】
And how could I have looked so happy?
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
どうして僕はそんなに楽しそうな顔をしているのだろう。いったいどうしてそんなに楽しそうな顔ができるんだろう。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:アンド ハウ クドゥ アイ ハヴ ルックドゥ ソー ハッピー)
(直訳:どうしたらこんなに楽しそうな顔ができたんだろう)
★ how:どんなふうに
★ could:can の過去形、〜できるだろう
★ look:〜に見える
★ happy:幸せな、楽しい、うれしい
★ look happy:幸せそう、うれしそうな顔をする
And why did my father keep just that one photo?
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
どうして父はこの写真だけを手もとに残していたのだろう。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:アンド ワイ ディドゥ マイ ファザー キープ ジャスト ザット ワン フォト)
(直訳:そしてどうして父はこの一枚の写真だけをとっておいたんだろう)
★ why:なぜ、どうして
★ did:do の過去形、〜した
★ keep:とっておく、捨てないでおく
★ just:ただ 〜だけ
★ that:その、あの
★ one:ひとつの、ある
★ photo:写真
The whole thing is a total mystery.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
すべては謎めいている。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:ザ ホール ティング イズ ア トータル ミステリー)
(直訳:すべてのことは完全なる謎だ)
★ whole:全体の、すべての
★ thing:もの、こと
★ total:完全な、絶対的な、全体の
★ mystery:謎、不可解なこと、神秘的なこと
I must have been three, my sister nine.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
僕はたぶん3歳、姉は9歳くらいだ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:アイ マスト ハヴ ビーン スリー マイ シスター ナイン)
(直訳:僕は3歳だっただろう、姉は9歳)
★ must:きっと〜だろう、〜ちがいない
★ must have been:〜だっただろう、〜だったに違いない
★ three:3
★ nine:9
Did we ever really get along that well?
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
僕と姉はそんなに仲がよかったのだろうか。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:ディド ウィ エヴァー リアリー ゲット アロング ザット ウェル)
(直訳:僕たちは本当にそんなに仲がよかったのだろうか)
★ we:わたしたち
★ ever:いったい、これまでに、少しでも
★ really:本当に、実際に
★ get along well:仲良く付き合う、うまくやっていく、肌に合う
★ that:それほど、そんなに
I have no memory of ever going to the beach with my family.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
僕には家族と一緒に海に行った記憶はまったくない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:アイ ハヴ ノー メモリー オブ エヴァー ゴーイング トゥ ザ ビーチ ウィズ マイ ファミリー)
(直訳:僕は家族と一緒に一度でもビーチに行った記憶はない)
★ memory:記憶
★ have no memory:記憶がない
★ with:〜と一緒に
★ family:家族
No memory of going anywhere with them.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
どこに行った記憶もない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15)
(発音:ノー メモリー オブ ゴーイング エニウェア ウィズ ゼム)
(直訳:彼らとどこにも行った記憶はない)
★ anywhere:どこへでも、どこにも
★ them:彼らに、彼らを
No matter, though ━ there is no way I’m going to leave that photo with my father, so I put it in my wallet.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
でもなんにしても僕としては、そんな写真を父親の手もとに残していきたくなかった。その古い写真を財布の中に入れる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p15,16)
(発音:ノーマター ゾー ゼア イズ ノー ウェイ アイム ゴーイング トゥ リーヴ ザット フォト ウィズ マイ ファザー ソー アイ プット イット イン マイ ウォレット)
(直訳:どちらでも良いが、その写真を父親のもとに残していくのはいやだ、だから僕はそれを財布に入れた)
★ no matter:関係なく、どちらにしても、問題ない
★ though:だけれども、もっとも〜であるが
★ there is:〜がある
★ no way:とんでもない、いやだ、絶対だめだ
★ there is no way:わけない
★ be going to:(未来に) 〜する
★ leave:置いていく、残しておく、出る
★ put in:入れる、加える、差し込む
★ wallet:札入れ、財布
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【18】はここまで。
★ マーカーは覚えておくと役立つ英語表現です。
今回でてきた、look は「見る」という意味でおなじみですね。
” A look(s) B” とすることで「AがBに見える」というようにも使えます。
You look happy. (君は幸せそうに見える・幸せそうだね)
He looks young. (彼は若く見える)
すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む19】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
And how could I have looked so happy? And why did my father keep just that one photo? The whole thing is a total mystery. I must have been three, my sister nine. Did we ever really get along that well? I have no memory of ever going to the beach with my family. No memory of going anywhere with them. No matter, though ━ there is no way I’m going to leave that photo with my father, so I put it in my wallet.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
お話の続き【村上春樹小説英語版を読む19】はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【19】
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。