楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第14回目の今日は、前回の続き「カラスと呼ばれる少年」の最終回。
前回の第13回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【13】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【14】
On my fifteenth birthday I’ll run away from home, journey to a far-off town, and live in a corner of a small library.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
(発音:オン マイ フィフティーンス バースデー アイル ラン アウェイ フロム ホーム, ジャーニー トゥ ア ファーオフ タウン, リブ イン ア コーナー オブ ア スモール ライブラリ)
(直訳:15歳の誕生日に僕は家出し、ずっと遠くの町へと旅をし、そして小さな図書館の隅で暮らす。)
☞ on:〜に
☞ fifteenth:15番目の
☞ birthday:誕生日
☞ I’ll:I will の短縮、(未来に) 〜する
☞ run away:逃げる
☞ run away from home:家出する、家を飛び出す
☞ journey:旅をする
☞ far off:遥かかなたの、ずっと遠くに
☞ town:町
☞ live:住む、暮らす、生きる
☞ corner:隅、曲がり角、へんぴな場所
☞ small:小さい
☞ library:図書館、書庫
It’d take a week to go into the whole thing, all the details.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
もちろん順を追ってくわしい話をしようと思えば、たぶんこのまま一週間だって話をつづけることはできる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
(発音:イドゥ テイク ア ウィーク トゥ ゴー イントゥ ザ ホール ティング オール ザ ディテイルズ)
(直訳:一部始終、すべてのことを詳細に述べるなら一週間かかるであろう)
☞ it’d:it would の短縮、〜だろう
☞ take:取る、かかる
☞ week:週、一週間
☞ go into 〜:〜に入る、詳しく調べる、詳細に述べる
☞ whole:すべての、そのまま
☞ thing:もの、こと
☞ detail:細部、詳細
☞ all the details:一部始終、全詳細
So I’ll just give the main point.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
しかしひとまず要点だけを言うと、だいたいそういうことになる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
(発音:ソー アイル ジャスト ギヴ ザ メイン ポイント)
(直訳:だから、要点だけを伝えよう)
☞ so:そのように、だから
☞ just:ただ〜だけ
☞ give:提供する、出す、伝える
☞ main:主な
☞ point:点、事項
☞ main point:要点
On my fifteenth birthday I’ll run away from home, journey to a far-off town, and live in a corner of a small library.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
※繰り返しのため、各単語の意味は同上。
※日本語原作では、文末が過去形になったのに対し、英語版ではそれが反映されていません。
It sounds a little like a fairy tale.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
なんだかおとぎ話みたいに聞こえるかもしれない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
(発音:イット サウンズ ア リトル ライク ア フェイリー テイル)
(直訳:すこしおとぎ話みたいに聞こえる)
☞ sound:聞こえる、思われる
☞ sounds like 〜:〜のように聞こえる
☞ a little:少し、いささか
☞ fairy:妖精
☞ tale:物語、作り話
☞ fairy tale:おとぎ話
But it’s no fairy tale, believe me.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
でもそれはおとぎ話じゃない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
(発音:バット イッツ ノー フェイリー テイル ビリーヴ ミー)
(直訳:でもそれはおとぎ話じゃない、本当に)
☞ believe:信じる、思う
☞ me:わたしを
☞ believe me:本当に
No matter what sort of spin you put on it.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
どんな意味あいにおいても。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p12)
(発音:ノー マター ワット ソート オブ スピン ユー プット オン イット)
(直訳:たとえどんな種類の解釈をくわえようとも)
☞ no matter what:たとえどんな〜でも
☞ sort:種類
☞ spin:回転、偏見
☞ put on:つける、はめる
☞ put a spin on:回転をかける、ひねった解釈をくわえる
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【14】はここまで。
★ On my fifteenth Birthday (15歳の誕生日に) のように、「〜番目」を表すとき、数字の後ろに th がつきます。
日付をいうときにもこの th を付けます。
なお、1、2、3、については th がつくのではなく、それぞれ、first、second、third と表します。
ひとつずつわかる単語を増やしていくと、本を読むのが楽しくなりますね♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む15】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
On my fifteenth birthday I’ll run away from home, journey to a far-off town, and live in a corner of a small library. It’d take a week to go into the whole thing, all the details. So I’ll just give the main point. On my fifteenth birthday I’ll run away from home, journey to a far-off town, and live in a corner of a small library.
It sounds a little like a fairy tale. But it’s no fairy tale, believe me. No matter what sort of spin you put on it.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p6)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
『海辺のカフカ』冒頭の「カラスと呼ばれる少年」はこれでおしまいです。
お話の続き【村上春樹小説英語版を読む15】はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【15】
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。