【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【10】

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楽しく英語を勉強する方法を探していますか?

この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。

村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう

【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第10回目の今日は、前回の続き「カラスと呼ばれる少年」から。

前回の第9回目はこちら⬇︎
sunset【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【9】

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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【10】

“So all you can do is give in to it, step right inside the storm, closing your eyes and plugging up your ears so the sand doesn’t get in, and walk through it, step by step.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

だから君にできることといえば、あきらめてその嵐の中にまっすぐ足を踏みいれ、砂が入らないように目と耳をしっかりふさぎ、一歩一歩とおり抜けていくことだけだ。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p10)

(発音:ソー オール ユー キャン ドゥ イズ ギヴ イン トゥ イット, ステップ ライト インサイド ザ ストーム, クローズィング ユア アイズ アンド プラギング アップ ユア イヤァズ ソー ザ サンド ダズン ゲットイン, アンド ウォーク スルー イット, ステップ バイ ステップ)

(直訳:だから君にできることはそれに従って、嵐の中にまっすぐ足を踏み入れ、砂が入り込まないように目を閉じて耳を塞いで、それを歩いて通り抜けることだけだ、一歩一歩着実に)

☞ so:だから、このように、それで

☞ all you can do:君にできることの全て

☞ give in to 〜:〜に従う、負ける

☞ step:足を踏み入れる、行く

☞ right:まっすぐに、正確に

☞ inside:内部、内側

☞ storm:嵐

☞ plug up:塞ぐ、栓をする

☞ ear:耳

☞ sand:砂

☞ doesn’t:does not の短縮、〜しない

☞ get in:入り込む

☞ walk:歩く

☞ through:通り過ぎて

☞ step by step:一歩一歩、着実に

 

There’s no sun there, no moon, no direction, no sense of time.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

そこにはおそらく太陽もなく、月もなく、方向もなく、あるばあいにはまっとうな時間さえない。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p10)

(発音:デアズ ノー サン デア, ノー ムーン, ノーディレクション, ノー センス オブ タイム)

(直訳:そこには太陽はない、月はない、方向はない、時間の感覚はない)

☞ there’s:there is の短縮、〜がある

☞ sun:太陽

☞ there:そこに

☞ moon:月

☞ direction:方向

☞ sense of:感覚、概念、意義

☞ time:時間

 

 Just fine white sand swirling up into the sky like pulverized bones.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

そこには骨をくだいたような白く細かい砂が空高く舞っているだけだ。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p10)

(発音:ジャスト ファイン ゥワイト サンド スゥワリング アップ イントゥ ザ スカイ ライク ポーヴァライズドゥ ボーンズ)

(直訳:ただ砕かれた骨のように空に巻き上がる細かい白い砂だけ)

☞ just:ただ、ほんの

☞ fine:細かい、上等な、素晴らしい

☞ white:白い

☞ swirl:うずを巻く

☞ up:上がって

☞ into:〜の中に

☞ sky:空

☞ like:〜のような

☞ pulverize:粉状にする、粉砕する

☞ bone:骨

 

That’s the kind of sandstorm you need to imagine.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

そういう砂嵐を想像するんだ。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p10)

(発音:ダッツ ザ カインド オブ サンドストーム ユー ニード トゥ イマジン)

(直訳:それが君が想像する必要のある砂嵐のたぐいだ)

☞ that’s 〜:that is の短縮、それが〜だ

☞ kind of 〜:〜の類

☞ need to 〜:〜する必要がある

☞ imagine:想像する

 

And that’s exactly what I do.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

僕はそんな砂嵐を想像する。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p10)

(発音:アンド ダッツ エグザクトリー ワット アイ ドゥ)

(直訳:そしてそれがまさに僕のすることだ)

☞ and:そして、また

☞ exactly:そのとおり、まさに

☞ what:何、こと、もの

 

I imagine a white funnel stretching up vertically like a thick rope.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

白いたつまきが空に向かって、まるで太いロープのようにまっすぐたちのぼっている。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p10,11)

(発音:アイ イマジン ア ゥワイト ファネル  ストレッチング アップ  ヴァーティカリー ライク ア ティック ロープ)

(直訳:僕はまるで太いロープのように垂直に上に伸びる白いろうとを想像する)

☞ funnelろうとじょうご、煙突

☞ stretch :伸ばす、引っぱる

☞ up:上に

☞ vertically:垂直に、直立して、縦に

☞ thick:厚みのある、太い

☞ rope:ロープ

 

My eyes are closed tight, hands cupped over my ears, to those fine grains of sand can’t blow inside me.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

僕は両手で目と耳をしっかりとふさいでいる。身体の中にその細かい砂が入ってしまわないように。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p11)

(発音:マイ アイズ アー クローズドゥ タイト, ハンズ カップドゥ オヴァー マイ イヤーズ, トゥ ゾーズ ファイン グレインズ オブ サンド キャント ブロウ インサイド ミー)

(直訳:僕の目はきつく閉じられ、手は耳をおおう、それらの細かい砂粒が僕の中に吹き込めないように)

☞ close:閉じる

☞ tight:堅く結んだ、きつい

☞ cup:(手をカップのような形にして)おおう

☞ over:〜の上を

☞ those:それらの

☞ fine:細かい、上等な、素晴らしい

☞ grain:一粒、ほんの少し

☞ a grain of sand:砂粒

☞ blow:吹き飛ばす

☞ inside:内側に

 

以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【10】はここまで。

マーカーの英語表現は、覚えておくと便利な言い回しです。

今回でてきた Swirl (スゥワロー)は聞きなれない単語ですが、知っておくと海外旅行で役立つ時がくるかもしれません。

Swirl は「渦巻き」という意味で、英語圏のお店でソフトクリームのミックス味を注文したい時はこの単語を使います。

ちなみに「ソフトクリーム」は和製英語なのでそのまま言っても通じません。

英語では soft-serve ice cream (ソフトサーヴ アイスクリーム)といいます。

Swirl soft-serve, please. と言えばミックスソフトクリームをゲットできるでしょう。

アイス好きさんはぜひ覚えておいてくださいね ♪

ice cream

ひとつずつわかる単語を増やしていくと、本を読むのが楽しくなりますね♪

お話は次回の【村上春樹英語版を読む11】に続きます。⬇︎

今日学習したパートはこちら⬇︎

訳なしで読んでみましょう。

So all you can do is give in to it, step right inside the storm, closing your eyes and plugging up your ears so the sand doesn’t get in, and walk through it, step by step. There’s no sun there, no moon, no direction, no sense of time. Just fine white sand swirling up into the sky like pulverized bones. That’s the kind of sandstorm you need to imagine.

And that’s exactly what I do. I imagine a white funnel stretching up vertically like a thick rope. My eyes are closed tight, hands cupped over my ears, so those fine grains of sand can’t blow inside me.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p5)

分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪

お話の続き【村上春樹小説英語版を読む11】はこちら⬇︎
sunset【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【11】

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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。

英語に翻訳された『Kafka on the Shore』ニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。

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