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この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とそのフランス語訳版『Kafka sur le rivage』の読みくらべをしながら、フランス語の文法と表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒にフランス語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説をフランス語で読む!】第33回目の今日は、前回の続き「カラスと呼ばれる少年」から。
前回の第32回目はこちら⬇︎
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海辺のカフカ (Kafka sur le rivage )
Je sens la pression du vent sur ma peau.
Haruki Murakami 『Kafka sur le rivage』10/18 (p8)
僕はその風圧を遠くから肌に感じることができる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p11)
★ je:私 [I] (じゅ)
★ sens:感じる [feel] (そん) sentir
★ la:定冠詞 [the] (ら)
★ pression:圧力 [pressure] (ぷへっしょん) 女性名詞単数
★ du = de + le:から、の [of the, from the] (でゅ) 男性名詞単数につく
★ vent:風 [wind] (ゔぁん) 男性名詞単数
★ sur:に、上に [on] (すゅ)
★ ma:私の [my] (ま) 女性名詞単数につく
★ peau:皮膚 [skin] (ぽぅ) 女性名詞単数
(直訳:僕は皮膚に風の圧力を感じる)
La tempête s’apprête à m’avaler.
Haruki Murakami 『Kafka sur le rivage』10/18 (p8)
それは今まさに僕を呑みこもうとしている。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p11)
★ tempête:嵐 [storm] (とんぺっと) 女性名詞単数
★ s’apprête:する寸前である [get ready] (さぷへっと) s’apprêter
★ à:に、で、を [to, at, in] (あ)
★ m’:私を [me, myself]
★ avaler:飲み込む [swallow] (あばり)
(直訳:嵐は僕を飲み込む寸前である)
Alors, le garçon nommé Corbeau pose une main sur mon épaule.
Haruki Murakami 『Kafka sur le rivage』10/18 (p8)
やがてカラスと呼ばれる少年は僕の肩にそっと手を置く。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p11)
★ alors:では、その時 [then] (あろー)
★ le:定冠詞 [the] (る) 男性名詞単数につく
★ garçon:少年 [boy] (ぎゃふそん) 男性名詞単数
★ nommé:名付けられた [named] (のめ) nommer
★ corbeau:カラス [crow] (こふぶ) 男性名詞単数
★ pose:置く [place] (ぽーず) poser
★ une:ある、ひとつ [a, one] (うぬ) 女性形
★ main:手 [hand] (まん) 女性名詞単数
★ sur:に、上に [on] (すゅ)
★ mon:私の [my] (もん) 男性名詞単数、母音から始まる名詞につく
★ épaule:肩 [shoulder] (えぽぅる) 女性名詞単数
(直訳:そして、カラスと名付けられた少年は僕の肩の上に手を置く)
Et la tempête disparaît.
Haruki Murakami 『Kafka sur le rivage』10/18 (p8)
すると砂嵐は消える。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p11)
★ et:それと [and] (え)
★ tempête:嵐 [storm] (とんぺっと) 女性名詞単数
★ disparaît:消える [disappear] (でぃすぱれ) disparaître
(直訳:そして嵐は消える)
でてきた単語のおさらい
名詞
★ tempête:嵐 [storm] (女)
★ pression:圧力 [pressure] (女)
★ vent:風 [wind] (男)
★ peau:皮膚 [skin] (女)
★ garçon:少年 [boy] (男)
★ main:手 [hand] (女)
★ épaule:肩 [shoulder] (女)
動詞
★ sentir:感じる [feel]
je sens
tu sens
il sent
nous sentons
vous sentez
ils sentent
過去分詞:senti
★ s’apprêter:する寸前である [get ready]
je m’apprête
tu t’apprêtes
il s’apprête
nous nous apprêtons
vous vous apprêtez
ils s’apprêtent
★ avaler:飲み込む [swallow]
j’avale
tu avales
il avale
nous avalons
vous avalez
ils avalent
過去分詞:avalé
★ poser:置く [place]
je pose
tu poses
il pose
nous posons
vous posez
ils posent
過去分詞:posé
★ disparaître:消える [disappear]
je disparais
tu disparais
il disparaît
nous disparaissons
vous disparaissez
ils disparaissent
過去分詞:disparu
以上、【フランス語初心者】村上春樹小説をフランス語で読む!【おすすめ勉強法】33 はここまで。
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
Je sens la pression du vent sur ma peau. La tempête s’apprête à m’avaler. Alors, le garçon nommé Corbeau pose une main sur mon épaule. Et la tempête disparaît.
Haruki Murakami 『Kafka sur le rivage』10/18 (p8)
分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね。
お話は【村上春樹小説をフランス語で読む!34】⬇︎に続きます。
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
ニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。
フランス語を独学で勉強しています。
簡単なフランス語文法のルールは過去の記事で紹介しています。
フランス語の知識ゼロからの初心者の方は過去の記事も参考にしてみて下さいね。