楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第28回目の今日は、前回の続き、第一章の続きから。
前回の第27回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【27】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【28】
Thanks to this, I barely had to study outside of class, but always came out near the top on exams.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
おかげで教室の外ではほとんど勉強をしなかったにもかかわらず、試験の成績では僕はいつもクラスの上位にいた。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:センクス トゥ ディス アイ ベアリー ハド トゥ スタディ アウトサイド オブ クラス バット オールウェイズ ケイム アウト ニア ザ トップ オン エグザム)
(直訳:このおかげで、授業の外ではほとんど勉強する必要がなかったが、試験ではいつも上位近くの成績をとった)
★ thanks to:…のおかげで
★ barely:ほとんど…ない、かろうじて
★ outside of:…を除いては、…の外側に
★ class:授業
★ always:いつも
★ come out:出てくる、現れる、…になる、成績をとる
★ near:近く
★ top:頂上、上位、表
★ exam:試験
My muscles were getting hard as steel, even as I grew more withdrawn and quiet.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
筋肉は金属を混ぜこんだみたいに強くなり、僕はますます無口になっていった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:マイ マッスルズ ワー ゲッティング ハード アズ スティール イーヴン アズ アイ グルー モア ウィズドロウン アンド クワイエット)
(直訳:僕の筋肉ははがねのように硬くなってきて、それと共に僕はいっそう内気で寡黙になった)
★ muscle:筋肉
★ be getting…:…になってくる
★ hard:硬い、たくましい、熱心な
★ as:同じくらい、…のように、…につれて、…している時
★ steel:はがね、鋼鉄
★ even as:ちょうど…の時、…と共に
★ grew:grow の過去形、…になる、発展する
★ more:もっと、いっそう
★ withdrawn:内気な、世間と交わらない、引きこもった
★ quiet:静かな、寡黙な、穏やかな
I tried hard to keep my emotions from showing so that no one ━ classmates and teachers alike ━ had a clue what I was thinking.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
感情の起伏が顔に出るのをできるかぎり抑え、自分がなにを考えているのか、教師やまわりのクラスメートに気づかれないようにする訓練をした。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:アイ トライド ハード トゥ キープ マイ エモーションズ フロム ショウイング ソー ザット ノー ワン /クラスメイツ アンド ティーチャーズ アライク ハド ア クルー ワット アイ ワズ ティンキング)
(直訳:僕は、クラスメートも教師も誰にも僕が考えていたことがわからないように、感情を見せるのを防ぐ努力をした)
★ try:試みる、…しようと努力する
★ keep from:避ける、差し控える、防ぐ
★ emotion:感情、情緒
★ show:見せる、現す
★ so that:そのため
★ no one:誰も…ない
★ classmate:同級生、クラスメート
★ alike:同様で、等しくて、…も
★ have a clue:わかる
★ think:考える
Soon I’d be launched into the rough adult world, and I knew I’d have to be tougher than anybody if I wanted to survive.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
僕はやがて荒々しい大人の世界の中に入りこみ、そこでひとりで生きのびていかなくてはならないのだ。誰よりもタフにならなくてはならない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:スーン アイドゥ ビー ローンチドゥ イントゥ ラフ アダルト ワールド アンド アイ ニュー アイドゥ ハフ トゥ ビー タファー ザン エニバディ イフ アイ ウォンテッド トゥ サヴァイブ)
(直訳:まもなく僕は荒っぽい大人の世界に送り込まれるだろう、そして、もし生き残りたかったら、だれよりもタフにならなくてはいけないだろうとわかる。)
★ soon:もうすぐ、まもなく
★ would:…であろう
★ launch into:進出する、送り出す
★ rough:粗い、乱暴な、荒っぽい
★ adult:おとな、成人
★ world:世界
★ have to:…しなければならない
★ be:なる、ある
★ tough:タフな、丈夫な
★ than:…よりも
★ anybody:だれも、だれか
★ if:もし
★ want to:…したい
★ survive:生き残る、助かる
My eyes in the mirror are cold as a lizard’s, my expression fixed and unreadable.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
鏡を見ると、自分の目がとかげのような冷ややかな光を浮かべ、表情がますます硬く薄くなっていくことがわかった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p20)
(発音:マイ アイズ イン ザ ミラー アー コールド アズ ア リザードズ マイ エクスプレッション フィックスドゥ アンド アンリーダブル)
(直訳:鏡の中の僕の目はトカゲのもののように冷たく、表情は固定され読みにくい)
★ eye:目
★ mirror:鏡
★ cold:冷たい、寒い、冷淡な
★ lizard’s:トカゲの
★ expression:表現、言い回し、表情、顔つき
★ fixed:固定した、不変の、安定した
★ unreadable:読む価値のない、退屈な、読めない、判断しにくい
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【28】はここまで。
★ マーカーは覚えておくと使える英語表現です。
今回でてきた getting は日常会話でもよく用いられます。
・It’s getting dark. (暗くなってきた。)
・She is getting better. (彼女はよくなってきてる。)
・The situation is getting worse. (状況は悪くなってきている。)
すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む29】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
Thanks to this, I barely had to study outside of class, but always came out near the top on exams.
My muscles were getting hard as steel, even as I grew more withdrawn and quiet. I tried hard to keep my emotions from showing so that no one ━ classmates and teachers alike ━ had a clue what I was thinking. Soon I’d be launched into the rough adult world, and I knew I’d have to be tougher than anybody if I wanted to survive.
My eyes in the mirror are cold as a lizard’s, my expression fixed and unreadable.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p9)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
【村上春樹英語版を読む29】に続きます⬇︎。
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【29】
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。