楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第37回目の今日は、前回の続き、第一章の続きから。
前回の第36回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【36】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【37】
But I don’t mind.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)
しかし時間の長さは気にならない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p24)
(発音:バット アイ ドン マインド)
(直訳:しかし僕は気にしない)
★ but:しかし
★ mind:気にかける
★ I don’t mind:気にしない、構わない
I’ve got plenty of time.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)
時間なら、今の僕にはそれこそいくらでもある。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p24)
(発音:アイヴ ガット プレンティー オブ タイム)
(直訳:僕にはたくさんの時間がある)
★ have got:持っている、しなければならない
★ plenty:たくさん、豊富
★ of:の
★ time:時間
The bus pulls out of the station at eight, and I push my seat back. No sooner do I settle down than my consciousness, like a battery that’s lost its charge, starts to fade away, and I fall asleep.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)
夜の8時過ぎにバスがターミナルを出発すると、僕はシートの背もたれを倒し、そのまま眠りこんでしまう。いったんシートに身を沈めると、まるで電池が切れたみたいに意識が薄れていく。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p24,25)
(発音:ザ バス プルズ アウト オブ ザ ステーション アット エイト アンド アイ プッシュ マイ シート バック / ノー スナー ドゥ アイ セトル ダウン ザン マイ コンシャスネス ライク ア バテリー ザッツ ロスト イツ チャージ スターツ トゥ フェイド アウェイ アンド アイ フォール アスリープ)
(直訳:8時にバスは駅を出て、僕は座席を後ろに倒す。腰を落ち着けるやいなや、充電を失った電池みたいに、意識は消えはじめ、そして僕は眠りこむ)
★ pull out:駅を出ていく、車を出す、身を引く、引き抜く
★ station:駅
★ at eight:8時に
★ push back:後ろへ押しやる
★ seat:座席
★ no sooner … than…:…するとすぐに、するやいなや
(no sooner を文頭におく場合は、その後を倒置にする)
★ settle down:腰を落ち着ける、おとなしくさせる、落ち着く、身を固める
★ consciousness:意識、自覚
★ like:…のように
★ battery:電池
★ lost:loseの過去分詞、なくす
★ its:その
★ charge:充電
★ start to:…し始める
★ fade away:消えていく
★ fall asleep:眠り込む
Sometime in the middle of the night a hard rain begins to fall.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)
真夜中前からとつぜん強い雨が降りはじめる。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)
(発音:サムタイム イン ザ ミドル オブ ザ ナイト ア ハード レイン ビギンズ トゥ フォール)
(直訳:夜中のいつごろかに激しい雨が降り始める)
★ sometime:いつか
★ middle of the night:夜中
★ hard:激しい
★ rain:雨
★ begin to:…し始める
★ fall:落ちる、降る
I wake up every once in a while, part the chintzy curtain at the window, and gaze out at the highway rushing by.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)
僕はときどき目をさまし、安物のカーテンのあいだから夜の高速道路の風景を眺める。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)
(発音:アイ ウェイク アップ エヴリ ワンス イン ア ワイル パート ザ チンズィー カーテン アット ザ ウィンドゥ アンド ゲイズ アウト アット ザ ハイウェイ ラッスィン バイ)
(直訳:僕は時々目を覚まし、窓の安っぽいカーテンを分けて、外の勢いよく流れる幹線道路をじっと見た)
★ wake up:目を覚ます
★ every once in a while:時折、たまに
★ part:分ける、切り離す
★ chintzy:安っぽい
★ curtain:カーテン
★ window:窓
★ gaze out:外をじっと見る
★ highway:幹線道路
★ rush by:側を勢いよく駆け抜ける、勢いよく流れる
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【37】はここまで。
★ マーカーは覚えておくと使える英語表現です。
今回でてきた mind (気にかける) は様々な場面で使われます。
・ I don’t mind. (僕は構わないよ)
・ Never mind. (気にしないで)
・ Mind your step. (足元に注意して)
・ Do you mind if I take pictures here? (ここで写真を撮っても構いませんか)
・ Do you mind opening the door? (ドア開けてもらっても構いませんか)
すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む38】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
But I don’t mind. I’ve got plenty of time. The bus pulls out of the station at eight, and I push my seat back. No sooner do I settle down than my consciousness, like a battery that’s lost its charge, starts to fade away, and I fall asleep.
Sometime in the middle of the night a hard rain begins to fall. I wake up every once in a while, part the chintzy curtain at the window, and gaze out at the highway rushing by.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
【村上春樹英語版を読む38】に続きます。⬇︎
次回は『海辺のカフカ』第一章の最終回です。
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。