【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【38】

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勉強 楽しく英語を勉強する方法を探していますか?

この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。

村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう

【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第38回目の今日は、前回の続きで、第一章の最終回。

前回の第37回目はこちら⬇︎
bridge free【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【37】

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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【38】

Raindrops beat against the glass, blurring street-lights alongside the road that stretch off into the distance at identical intervals like they were set down to measure the earth.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

雨粒が音をたてて激しく窓をたたき、道路に沿ってならんだ街灯路の明かりをにじませている。街灯路は同じ間隔をたもちながら、世界につけられた目盛りのようにどこまでもつづいている。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:レインドロップス ビート アゲインスト ザ グラス ブラーリング ストリート ライツ アロングサイド ザ ロード ザット ストレッチ オフ イントゥ ザ ディスタンス アット アイデンティカル インターヴァルス ライク ゼイ ワー セット ダウン トゥ メジャー ジ アース)

(直訳:雨粒が窓ガラスに激しく当たり、地球を測るために置かれたかのように同じ間隔ではるか遠くにまで広がる、道路の横の街灯をぼんやりさせる)

★ raindrop:雨滴

★ beat against:うつ、ぶつかる、激しく当たる

★ glass:ガラス、窓ガラス、グラス

★ blur:ぼんやりさせる、くもらせる、かすませる

★ streetlight:街灯

★ alongside:そばに、並んで、横側に

★ road:道、道路

★ stretch into the distance:はるかかなたまで広がっている

★ off:離れて、遠くに、終わりまで

★ at … intervals:…の間隔で

★ identical:同一の、等しい、一致して

★ like:…のように

★ set down:下に置く、降ろす、帰する

★ to…:…するために

★ measure:測定する、評価する、判断する

★ earth:地球、地表

 

A new light rushes up close and in an instant fades off behind us.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

新しい光がたぐり寄せられ、次の瞬間にはもう古い光となり、背後に過ぎ去っていく。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:ア ニュー ライト ラッシーズ アップ クロース アンド イン アン インスタント フェイズ オフ ビハインド アス)

(直訳:新しい光は急に接近して、たちまち後ろに消えていく)

★ new:新しい

★ light:光、明るさ

★ rush:急ぐ、急に起こる、押し寄せる

★ up close:すぐ近くで、接近して

★ in an instant:あっという間、たちまち

★ fade off:次第に消えて無くなる

★ behind:後ろに、残して、隠れて

★ us:私たち

 

I check my watch and see it’s past midnight.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

気がついたときには、時計は夜中の12時を過ぎている。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:アイ チェック マイ ウォッチ アンド スィー イッツ パスト ミッドナイト)

(直訳:僕は時計をチェックし、真夜中過ぎだと知る)

★ check:調べる、チェックする

★ watch:時計、監視

★ see:見る、知る、わかる、気がつく

★ past:過ぎて

★ midnight:真夜中

 

Automatically shoved to the front, my fifteenth birthday makes its appearance.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

そして自動的に、まるで前に押しだされるように僕の15歳の誕生日が訪れる。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:オートマティカリー シャーヴ トゥ ザ フロント マイ フィフティーンス バースデー メイクス イツ アピアランス)

(直訳:自動的に前に押されて、僕の15歳の誕生日がその姿を現す)

★ automatically:自動的に

★ shoved:shoveの過去分詞、押される

★ front:前、正面

★ fifteenth:15番目の

★ birthday:誕生日

★ make an appearance:顔を出す、現れる、登場する、姿を出す

★ its:その

 

“Hey, happy birthday,” the boy named Crow says.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

「誕生日おめでとう」とカラスと呼ばれる少年が言う。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:ヘイ ハッピー バースデイ ザ ボーイ ネイムドゥ クロウ セイズ)

(直訳:「やあ誕生日おめでとう」カラスと名付けられた少年は言う)

★ hey: ねえ、おい、やあ

★ happy birthday:誕生日おめでとう

★ boy:少年

★ named:名付けられた

★ crow:カラス

★ say:言う

 

“Thanks,” I reply.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

「ありがとう」と僕は言う。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:サンクス アイ リプライ)

(直訳:ありがとう、僕は答える)

★ thanks:ありがとう

★ reply:答える、返事をする

 

The omen is still with me, though, like a shadow.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

しかし予言はまだ影となって僕に付き添っている。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:ズィ オーメン イズ スティル ウィズ ミー ゾー ライク ア シャドウ)

(直訳:予言は影のようにまだ僕と一緒にいるが)

★ omen:前兆、予言、お告げ

★ still:まだ

★ with:…と共に

★ though:けれども、しかし

★ like:…のように

★ shadow:影

 

I check to make sure the wall around me is still in place.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

自分のまわりに築いた壁がまだ崩れていないことを僕は確認する。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:アイ チェック トゥ メイク シュア ザ ウォール アラウンド ミー イズ スティル イン プレイス)

(直訳:僕は僕の周りの壁がまだ決まった場所にあるのを確かめるためにチェックする)

★ check to:…か確認する

★ make sure:確かめる、必ずする

★ wall:壁

★ around:周りの

★ still:まだ

★ in place:決まった場所に、正しい場所に、適切で

 

Then I close the curtain and fall back asleep.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

僕は窓のカーテンを閉じ、また眠る。

村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p25)

(発音:ゼン アイ クローズ ザ カーテン アンド フォール バック アスリープ)

(直訳:そして僕はカーテンを閉め眠りに戻る)

★ then:そして、その後

★ close:閉める

★ curtain:カーテン

★ fall asleep:眠り込む

★ back:戻る

 

以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【38】はここまで。

博士 マーカーは覚えておくと使える英語表現です。

今回でてきた make sure は日常英会話でもよくでできます。

・I would like to make sure.
(確認したいのですが)

・ I just wanted to make sure you were alright.
(君が大丈夫か確認したかっただけだよ)

・Make sure you wash your hands.
(手を洗うのを忘れないで)

すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪

今回で、『海辺のカフカ』第一章はおしまいです。

お話は次回の【村上春樹英語版を読む39】に続きます。⬇︎

今日学習したパートはこちら⬇︎

訳なしで読んでみましょう。

Raindrops beat against the glass, blurring street-lights alongside the road that stretch off into the distance at identical intervals like they were set down to measure the earth. A new light rushes up close and in an instant fades off behind us. I check my watch and see it’s past mid-night. Automatically shoved to the front, my fifteenth birthday makes its appearance.

“Hey, happy birthday,” the boy named Crow says.

“Thanks,” I reply.

The omen is still with me, though, like a shadow. I check to make sure the wall around me is still in place. Then I close the curtain and fall back asleep.

Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p11)

分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪

【村上春樹英語版を読む38】に続きます。⬇︎
次回は『海辺のカフカ』第2章の初めからです。お楽しみに!

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博士 村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。

英語に翻訳された『Kafka on the Shore』ニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。

海辺のカフカ【英語版】

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1Q84【英語版】

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