楽しく英語を勉強する方法を探していますか?
この記事では、村上春樹小説『海辺のカフカ』とその英訳版『Kafka on the shore』の読みくらべをしながら、英語表現を学びます。
村上春樹作品を読んだことのある方も、そうでない方も、文学を楽しみながら一緒に英語を学んでいきましょう。
★【村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む】第19回目の今日は、前回の続き、第一章の途中から。
前回の第18回目はこちら⬇︎
【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【18】
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【たのしく英語勉強】村上春樹小説『海辺のカフカ』英語版を読む【19】
I don’t have any photos of my mother.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
母親の写真はない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:アイ ドントゥ ハヴ エニー フォトズ オブ マイ マザー)
(直訳:母親の写真は一枚も持っていない)
★ have:もっている、身につけている
★ any:どれでも、少しも(〜ない)
★ photo:写真
★ mother:母親
My father threw them all away.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
父は母の写っている写真を一枚残らず捨ててしまったようだった。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:マイ ファザー スルー ゼム オール アウェイ)
(直訳:父はそれらを全部捨てた)
★ threw:throw の過去形、投げる、ほうる
★ throw away:捨てる、失う、のがす
★ them:それらを、彼らを
★ all:すべて
After giving it some thought I decide to take the cell phone with me.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7)
少し考えてから携帯電話を持っていくことにする。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:アフター ギヴィング イット サム ソート アイ ディサイド トゥ テイク ザ セル フォン ウィズ ミー)
(直訳:考えた後、携帯電話を持っていくことに決める)
★ after 〜:〜の後に
★ thought:考え、思考、意見
★ give it some thought:検討する、そのことについて考えてみる
★ decide to 〜:〜することにする、決める
★ take A with B:(Bが) Aを持っていく、携帯する
★ cell phone:携帯電話
Once he finds out I’ve taken it, my father will probably get the phone company to cut off service.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7,8)
なくなったことがわかれば、父は電話会社に連絡をして契約を取り消すかもしれない。そうなればなんの役にもたたない。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:ワンス ヒー ファインズ アウト アイヴ テイクン イット マイ ファザー ウィル プロバブリー ゲット ザ フォーン カンパニー トゥ カット オフ サーヴィス)
(直訳:僕がそれを持っていったことをいったん彼がしれば、父は電話会社にサービスを遮断させるかもしれない)
※原文「そうなればなんの役にもたたない。」の部分は英訳されていません。
★ once:いったん〜すれば
★ find out:発見する、見抜く、知る
★ take:とる
★ probably:たぶん、おそらく
★ get A to B:A に B させる
★ company:会社、仲間、連れ
★ cut off:切断、遮断
★ service:サービス、事業、奉仕
Still, I toss it into my backpack, along with the adapter.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p8)
しかし僕はそれをリュックに入れた。充電用のアダプターも入れた。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:スティル アイ トス イット イントゥ マイ バックパック アロング ウィズ ザ アダプター)
(直訳:それでも僕はそれをリュックに放り込んだ、アダプターと一緒に)
★ still:それでも、それにもかかわらず
★ toss into:放り込む
★ backpack:リュックサック、背負う荷物
★ along with:くわえて、一緒に
★ adapter:アダプター
Doesn’t add much weight, so why not.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p8)
どうせ軽いものだ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:ダズン アド マッチ ウェイト ソー ワイ ノット)
(直訳:そんなに重量は足されないのだからよいだろう)
★ does not:しない
★ add:加える、足す
★ much:たくさんの
★ weight :重さ、重量
★ so:だから
★ why not:なぜいけないのか、いいはずだ、そうしよう
When it doesn’t work anymore I’ll just chuck it.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p8)
死んでいることがわかったら、そのときに捨てればいいのだ。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:ウェン イット ダズン ワーク エニモア アイル ジャスト チャック イット)
(直訳:それがもう動かなくなった時ただ捨てるだけだ)
★ when:時
★ work:動く、働く
★ anymore:これ以上、もう
★ just:ただ
★ chuck:ぽいと投げる、ほうりだす、捨てる
Just the bare necessities, that’s all I need.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p8)
リュックにはどうしても必要なものだけを入れることにする。
村上春樹 『海辺のカフカ』親潮社 (p16)
(発音:ジャスト ザ ベア ネセスィティズ ザッツ オール アイ ニード)
(直訳:ぎりぎりの必需品だけ、それが僕に必要な物のすべてだ)
★ bare:ただそれだけの、ギリギリの、ありのままの
★ necessity:必要、必需品
★ all:すべて
★ need:必要
以上、【たのしく英語勉強】村上春樹 小説『海辺のカフカ』英語版を読む【19】はここまで。
★ マーカーは覚えておくと役立つ英語表現です。
リュックサックは、英語で backpack といいます。
リュックサックを背負って旅する人のことを backpacker といい、これは日本語(バックパッカー)にもなっていますね。
すこしずつわかる英語表現が増えると、本を読むのも楽しくなりますね ♪
お話は次回の【村上春樹英語版を読む20】に続きます。⬇︎
今日学習したパートはこちら⬇︎
訳なしで読んでみましょう。
I don’t have any photos of my mother. My father threw them all away.
After giving it some thought I decided to take the cell phone with me. Once he finds out I’ve taken it, my father will probably get the phone company to cut off service. Still I toss it into my backpack, along with the adapter. Doesn’t add much weight, so why not. When it doesn’t work anymore I’ll just chuck it.
Just the bare necessities, that’s all I need.
Haruki Murakami 『Kafka on the Shore』Knopf Doubleday Publishing Group(p7.8)
★ 分からなかった部分は、上に戻ってチェックしてみて下さいね♪
次回もお楽しみに!
お話の続き【村上春樹小説英語版を読む20】はこちら⬇︎
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村上春樹の『海辺のカフカ』は世界中で読まれている小説です。
英語に翻訳された『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズ紙で年間のベストブック10冊に選ばれるなど、高い評価を受けています。